好き勝手に漫画の感想を書くブログ

最近は峰浪りょう先生が好きです

彼女、お借りします1話感想

彼女、お借りしますの満足度1『「彼女」、水原千鶴』の感想です。

宮島先生の新連載きたー!

 

 

宮島先生といえばAKB49ともののて。どっちも良い作品。特にAKB49は、リアルAKBまったく興味ない私でもすごい楽しめました。

そんな宮島先生の新作! しかもラブコメ

 

・ 相変わらず絵が良い

宮島先生の描く絵はとっても可愛いし上手い。

漫画の技法に詳しくないから的確に言えないのですが、眉毛や目線、口元、時には輪郭まで使って表現されるキャラクターの表情はすごく良くて、線の太さや濃さも漫画の勢いに合わせていて好きです。

ヒロインの水原千鶴の絵では、「あのー…いいかな?」と言ってお金をもらうシーン、2回目の水族館で「急にどうしちゃったの!?」と慌てるシーン、その直後に「レンタル彼女だっつってんじゃん!!」と叱るシーン、の絵が好きです。どれも凄い可愛い。

 

・ 主人公の駄目っぷりも悪くない

主人公の木ノ下和也は、まあ最初のほうは駄目というか情けない人間で、レンタル彼女を自分で頼んだのに割り切って楽しめない。自分が悪いと分かっていても水原さんに説教くさいことを言ってしまう(キャバ嬢に絡むおじ様みたいだ)。

一方でそのダメさ加減自体はちょっと分かる気がします。お金を渡すシーンの「帰って寝たい…」とかの感情はリアルな感じで良かった。

でも最後には水原千鶴にもう会うことはない、頼らないと決めて、元カノに未練はあっても前向きに生きていく決心をします(直後に再開するけど)。

このように最初の駄目な行動も一応は最後の前向きさに繋がっていて、今後の成長が楽しみです。 

 

・ レンタル彼女というネタ

連載開始前に今回のテーマは「理想の彼女」と宮島先生が言っていましたが、まさか理想を演じる彼女、とは。

レンタル彼女って実際にある仕事なんですね〜。しかも調べたら「レンタル彼女」という名称は商標登録までされていました。

宮島先生のTwitterでレンタル彼女のタレントさんのつぶやきが流れてくるし、そのお店に取材して許可をとって名称を使っているのでしょうか。

ところで宮島先生の巻末コメント、原稿料は全部レンタル彼女に遣うって書いてあるけど、それでいいんですか先生。取材…?

ついでに調べてて知ったのですが、レンタル彼女は同性でもレンタル可らしい(友達役として)。深い世界だ。

 

今作は主人公が男性なので、水商売の裏側とかやりがいとかを描く話にはならない気がして、物語のなかでレンタル彼女という職業がどんな役割になるのか、今後が楽しみです。

一応もうレンタル彼女に頼らないって主人公は言っているので、何度もお金出してデートするって展開にはならないと思いますが…。とりあえず家族に言われてもう1回くらいはレンタルするのかな。

それとも、レンタル彼女自体は単なる出会いのきっかけで、同じ大学なんだし、もっと日常的な部分でラブコメするのかな。でも水原さんは仕事で他の男性とデートするわけで、主人公になんて構ってられないよね。

個人的にはいっそ、主人公がレンタル彼女派遣会社でバイトをはじめて、いろんなタレントの女の子に出会って表と裏を見ていくって展開が面白そうな気がします。100万円で大学生活送るのは不可能に近いので、主人公がバイトする展開はどこかで来ると思うんですよね。

水原さんがなんでレンタル彼女の仕事をしているか、みたいな家庭事情の話とかになってくると、重い漫画になりそうで、それは個人的にはあんまり読みたいとは思わないかな〜(それなら主人公女性でいいよね)。

 

・ 雑談

宮島先生の「彼女、お借りします」を皮切りに、マガジンではラブコメが増えていく予定。

来月の春場ねぎ先生の新連載「五等分の花嫁」も楽しみ。

「寄宿学校のジュリエット」もはやく続き読みたい!

さらに、来年には三浦糀先生の「先生、好きです。」も連載決定とのことで、これも楽しみ。

ブコメではないですが猪ノ谷言葉先生の「ランウェイで笑って」もめっちゃ面白いし、マガジンきてますね〜。

 

そういえばサンデーは編集長が新人作家育成を優先するって言ってたけど、猪ノ谷先生みたいな新人が登場する日は来るのだろうか…。

編集長一押しだったはずのRYOKOはいつの間にか消えてるし。どこいったんだ。

最近の新連載だと保安官エヴァンスの嘘は面白いけど。

初恋ゾンビ85話感想

初恋ゾンビ第85話「少女トラジティ」の感想です。

またしても久しぶりの感想。

 

・ まず最新話の感想

85話はとっても面白かったです。続きもすごい楽しみ。

文化祭編が、初恋ゾンビの1つの大きな山場になると思ってます。

 

ポイントは、タロウがイヴ(理想)か江火野(現実)かの選択を迫られている、ということ。

夏旅編ではイヴとずっと過ごすと言っていたタロウですが、洞窟で指宿くんを呼び止めたことからも分かるように、自分が間違ったことをしている・まだ悩んでいるという部分はありそう。

で、江火野はまさにイヴと対立するリアルの存在なので、江火野のことをタロウがどう扱うかはとても気になります。

イヴを選ぶというのは孤独になるってことなので、それはできない。でも江火野を選ぶ段階までイヴや初恋ゾンビの問題にタロウ自身が決着を付けているとも思えない。

どうするのかな〜。

 

あと人吉についてもどうなるのか気になってます。

江火野がタロウを意識している様子を人吉が感じ取っているから今回の騒動になっているはずなので、人吉の心情がどうなっているかは結構見せてほしい部分です。

また、江火野の初恋ゾンビをもつ人吉は「絶対に初恋が成就しないキャラ」なので、初恋を成就させてめでたしめでたし、といういつもの手法が人吉には使えない。初恋を成就させる以外の方法で人はどう幸せになれるのか、という部分を峰浪先生がどう考えていてどう描くのか、楽しみです。

個人的には指宿くんの両親の話はちょっと残念だったので。

 

今回はなんとか人吉の失恋ゾンビを押さえ込んで、なんとなくタロウと江火野がお互い意識するようになって一件落着ってオチもありそうな気がするけど、そういう玉虫色な感じにはならないで欲しい気もします。

 

 

・ サンデーヒロイン夏のひとりじめフェアについて思うこと

ついでの雑談。

7月に発売するコミックスを記念して「暑中見舞い」と称したイラストカードがもらえるキャンペーンをやるようなのですが、対象がなんと7月発売の新刊ではなく既刊のみ。しかも封入されるイラストカードは購入するコミックスのものではなく、ランダム封入。

初恋ゾンビだと、発売されるのは8巻だけどイラストカードが付くのは1~7巻。しかもランダムなので1冊買えばカードが貰えるとは限らない。

 

これどうなんだろう。

 

「ランダム封入だからこそ、これまで買わなかった他の対象作品を買ってみよう!」ってなるのかなあ…。 

それよりも「イラストカード欲しいから既に持ってる既刊買います」ってファンを狙ったタニマチ向け商売に見えるのだけど…。

美少女ゲーム業界の例とか見てると、こういう売り方って新規のファンが獲得できない環境下でやる一部のコア層に頼った負のスパイラルに見えてしまうので、これで大丈夫か、って思ってしまいます。AKBみたいにそれで成功している例もあるから、駄目とも言えないのかもしれないけど。

 

個人的には、↓のインタビューでbambooさんが言っているように、ある程度コアなファン向けにものを売るとしても、同じものを買わせるのではなく金額に見合ったリターンを出すほうが健全だと思うんですけどね〜。

 

ついでに今回の美少女ゲーム業界の話で面白いインタビュー2本。

biz-journal.jp

kai-you.net

初恋ゾンビの感想っぽいなにか

初恋ゾンビの感想を3ヶ月近く書いてなかったので、久しぶりに最近の初恋ゾンビについて思うことなど。

とりあえず江火野と指宿くんについて思うことを書きます。イヴについては整理しきれてないので後ほど。

 

1. 幼なじみって何

2. 指宿くんのこれから

 

1. 幼なじみって何

そもそも江火野は幼なじみなのか。
これ、一姫の話と林間学校編の時からずーっと思ってたことなんですけど、初恋ゾンビで「幼なじみ=江火野」ってなってるけど、峰浪先生にとって幼なじみってどういう存在なのでしょうか。

ブコメとか美少女ゲームでは「幼なじみ」って特別な存在であることが多くて、若木民喜先生がねじの人々で言っていた言葉を借りると、幼なじみは近親相姦の代替物として生まれたそうです。

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(出典:ねじの人々3 88ページ、著者:若木民喜

まあ近親相姦の代わりは言い過ぎとしても、幼なじみは家族の代わりというのは納得できる話で、例えばあだち充作品も幼なじみは家族って感じですよね。ゲームだと、最近20周年を迎えたTo Heart神岸あかりとかが代表的なのかな?

で、江火野は別にタロウの世話を焼く存在ではないし、単に子供の頃は仲が良くて今も同じ高校にいる友達って感じ。

あと、幼なじみといえば、結婚の約束をしてるとか2人だけの思い出があるとか、そういう特別な存在であることも多いですが、タロウにとって、子供の頃の特別な思い出があって、結婚の約束(未遂)してるのって、江火野じゃなくて指宿くんなんですよね。

だから単純には、幼なじみは江火野じゃなくて指宿くんじゃん、と思うわけです。

でも、初恋ゾンビでは幼なじみは江火野。つまり、峰浪先生の考える幼なじみは、上記のような存在ではない、ってことだと思います。

初恋ゾンビでは、作中で一姫が「ふとしたきっかけで、関係性なんてコロコロ変わる」のが幼なじみだと言っています。江火野とタロウの関係もまさに変わっている感じはしますが、近くにいたから気が付かなかったけど好きになっていた、みたいな関係はただの友達でも成り立つ。幼なじみである必要はなにもない。わざわざ幼なじみを出すならそこに意味があることを期待してしまいます。

タロウと江火野がこれまでどんな関係で、それがどう変わるのか、私にははっきりとは分かりませんが、最近の初恋ゾンビは江火野の比重が爆上げしてるので、峰浪先生の考えが気になります。


ちなみに、峰浪先生の作品で他に幼なじみが登場するのは「笑う金魚」です。この作品の幼なじみは、いつの間にか疎遠になって、でも最後に別れる時は自然消滅ではなく、疎遠だった時期を含めた繋がりがその一瞬のために輝く、そんな関係に感じました(分かりにくいね)。根っこの部分は繋がっているけどもう遡れないくらい分岐してる他人、みたいな感じかなあ。ちゃんと理解できてる自信ないけど。これは確かに家族とは違う感覚なのかも。難しい…。初恋ゾンビもそういう難しい関係を描くのかな〜。

 

あと、幼なじみネタじゃないけど、イヴが江火野のことをどう捉えているのかも気になるところ。基本的にはタロウが江火野と仲良くすることをイヴは気にしていますが、それは自分じゃないからなのか、それとも江火野が自分の原型じゃないからなのか。イヴは夏旅編で、指宿くんとタロウは仲良くしてほしいと言っていたけど、もし指宿くんが女と分かったら、イヴはタロウと指宿くんが仲良くするのを積極的に進めるのでしょうか。私はどうしても江火野そのものより、江火野を通したイヴとか、江火野を通した指宿くんの気持ちが気になる。
江火野の話も、最近は関係性が変わってくる様子が描かれていて最初の頃に比べると面白いのだけど、やっぱり初恋ゾンビは指宿くんとイヴの関係がどうなるのかが気になるな〜。

 

2. 指宿くんのこれから

生徒会長選挙編でも相変わらずトラブルに巻き込まれてる指宿くんですが、まだまだ女に戻るきっかけは掴めそうにありません。それどころか、イヴとタロウの関係、そして自分自身とイヴの関係が深くなっていき、動きようがない状態になってます。

元々、指宿くんが女に戻るメリットってあまりない。男でいる(初恋ゾンビが見える)のが辛いから、それが解決できたら女に戻れる、という程度。ポジティブな理由としては、女に戻ればタロウと結ばれることができるというのがありましたが、イヴの存在が大きくなるほど、そっちは逆に足枷になってる。

要するに、今の指宿くんにはネガティブな道しかなくて、もちろん今のままは辛いけど、積極的に女に戻る理由がないんですよね。タロウの気持ちがイヴに向いてるのが分かってるから、女に戻ってもタロウと結ばれるわけでもないし。

こうなると、もう指宿くんは何もできない。誰かに女であることがバレるのを待って波に流されるしかない状態。

それなら、指宿くんに対して女性になるとこんな良いことがあるよ、と現状を打破するモチベーションを与えてくれるキャラが登場してほしいなあ、と個人的には思います。ヒメゴトでカイトが由樹に対して女性であることのメリットを示したように。生徒会長選挙編で登場したハラン先輩は、そういう立ち位置をやってくれるのかな〜と期待していたのですが、今のところはそういうキャラではなさそう。ハラン先輩に女バレして、「男装なんてもったいないぜ!」みたいな展開、実はちょっと期待してたのですが。

指宿くんの場合は江火野と異なり、タロウを好きという気持ちは揺るがない部分なのだから、イヴへの想いとかを乗り越えて最終的には、イヴが消えてもいいからタロウを奪いにいく! くらいの勢いになって欲しいのですが、なるかな〜。ならないかな〜。でも、イヴは自分自身の幸せをどこまで願っているのか、キョウコとどのくらい違う考え方をしているのか、未だに何を考えているのか掴みきれない部分があるから、指宿くん(女)VSイヴという、友達同士が争う少女漫画みたいな展開にはなりにくい気もする。

初恋ゾンビは最終的には指宿くんとタロウが結ばれてイヴは消える、と思っているけど、みんな幸せになるには、指宿くんの覚悟が1番重要な気がします。指宿くんが自分から女に戻る決心をした時に物語が大きく動くと思うので、どうやってそこまで物語が向かうか楽しみです。逆にタロウや江火野に偶然から女であることがバレる、みたいな展開からみんなが幸せになる終わり方は見えない気がしますが、どうなのでしょう。

 

 

週刊少年マガジンでラブコメが増えて楽しみな話

週刊少年マガジンでラブコメが増えて楽しみな話。

 

マガジンの恋愛ものといえば、風夏とかドメスティックな彼女、最近始まったおはようサバイブもそうですが、ドロドロしてたり、ちょっとディープな作品が多いイメージで、「ラブコメ!」って感じる作品は少ない印象でした。星野、目をつぶって。は他の作品ほどじゃないけど、あれも時々重い雰囲気あるし。川柳少女は私の中では天野めぐみ古見さんと同じジャンルなので除外。

 

で、そんなマガジンですけど、これから一気にラブコメを投入してくるようです。

しかも、おそらくはドロドロしたラブコメではなく、可愛い女の子がたくさん出てくるタイプ。 

 

まず、「AKB49」や「もののて」宮島礼史先生が、7月12日から新連載です。


宮島先生の絵は勢いと迫力がある一方で、照れてる女の子の表情とかはめっちゃ可愛くて私は好きです(もののてのおこたとか超好き)。そんな宮島先生の描くラブコメ、とっても楽しみです。

コンセプトは「理想の彼女」。

理想……初恋ゾンビ

理想の彼女と聞くと、初恋ゾンビとかこの彼女はフィクションですのような、理想を体現したヒロインが登場するのかな〜と単純に思ってしまいます。でも、めっちゃ完璧超人で誰もが憧れる理想の存在と付き合う、みたいな話も見てみたい気もする。男が努力するラブコメや恋愛ゲームは受けない時代と言われて久しいですが…。

 

続いて、8月9日から始まる春場ねぎ先生の「五等分の花嫁」もめっちゃ可愛いラブコメ

読み切り版は、貧乏な主人公が5つ子のヒロインの家庭教師をする話、なんですが、家庭教師する前に5人と出会うところで終了、という続きを期待させる終わり方だったので、続きが連載になるのはすごく嬉しいです。

春場ねぎ先生は、奈央晃徳先生のもとで勉強したと仰っていて、師匠譲り(?)の女の子キャラはとっても可愛い! 
私が読み切り版で好きなのはよつばです。読み切りと連載版で設定とかキャラとか少し変わるとは思いますが、どんな話になるのかな〜。読み切り版では姉妹5人が全員仲よさそうなのが良かったので、連載で変な確執がある設定になったりしなければいいけど…。

 

さらにその後、9月27日には、寄宿学校のジュリエットが別冊少年マガジンから週刊少年マガジンへ移籍!

寄宿学校のジュリエットは、絵がめっちゃ綺麗で凄いし、話もラブコメとして面白いのはもちろんなのですが、私が好きなのはギャグの部分だったりします。

例えば、白猫がランニングの時に歌うミリタリーケイデンスの歌詞とか、夏祭りで逃げる2人が祭りを楽しんでいる様子とか、そういう細かい部分にかなり面白いギャグを忍ばせてくるのが凄く良いです。金田先生、海外ドラマとか好きなのかな〜。

あの綺麗な絵を週刊でも維持するのはかなり大変そうですが、毎週読めるのはもちろん楽しみなので、金田先生に期待してます。

 

このあいだ掲載された読み切り作品「先生、好きです。」はアンケート結果が良ければ連載って書いてあったけど、これだけラブコメを投入してもまだ連載の可能性あるのかな〜。先生、好きです。も絵が可愛くて好きなので連載してほしいですが…。

 

 

おまけ
ブコメで戦う先生方のつぶやき。




キング・オブ・アイドル4話感想

キング・オブ・アイドルSong4「楽しい? 怖い? 魅惑の女子校体験!」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年27号33〜48ページです。

 

いや〜、4話、びっくりするくらい何も起きませんでしたね〜。

 3話まではページ数も多くて、まほろ砲(若木先生のブログより)が炸裂していたのですが、4話ではまほろが男物の下着を披露しただけで、アイオスやオブジェクトといった世界観についての説明もなし。

良かった点は、まほろに振り回される瀬奈は可愛かったことと、擬音に色々な形やフォントがあって、歌のない4話でも音を大切にしている雰囲気が感じられたところです。

この2コマの瀬奈の表情が好きです。

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(出典:週刊少年サンデー2017年27号45ページ、著者:若木民喜

 

イメージとしては、3話までドンドンギアを上げてこのままトップギアに入るのかと思いきや、4話で突然ローギアに入ってガリガリ変な音してる感じです。

これだったら、1話で主要キャラを全員出さずに、例えば入学式で歌うまほろに憧れて近付いてくる新キャラとして、4話で瞳を投入するとかでも良かったのでは、という気がします。

瀬奈に比べて、瞳と未来は存在感がないというか、二次創作的に、読者が節々の要素から性格を構築するような存在になっているのが気になります。全登場人物に設定がある、というのも、二次創作的な読み方をされることを念頭に入れて描いている雰囲気ありますよね。

 

正直、4話みたいな話をローギアでダラダラやるのはちょっと退屈に感じます。1話の解説をしている先生のブログでは、本作1話では意図的に「危機がないのに解決だけある」展開にしているそうです。これからページ数が少なくなると、危機や事件がないと短時間でまほろの行動に理由付けができずより退屈になる気がします。来週からはアイオスを使った授業が始まるようなので、さてどうなるのでしょう。

 

そもそもこの世界のアイドルってどういう存在なのか気になるので、その辺りの説明でまた衝撃的な設定を入れてくるのかな〜。

普通に考えて、想像やオーラを実体化できるなら、アイドルなんかよりもっと日常生活とか軍事とか、色々な場所に影響がでそうです。選ばれた人しかアイオスが使えないとか、この世界のアイドルは武器を召喚して戦うとか、ぶっ飛んだ設定がくるのかな〜(いや、本当にそんな展開が来たら引くけど)。

ランウェイで笑って1話感想

週刊少年マガジンの新連載、猪ノ谷言葉先生の「ランウェイで笑って」の1着目「これは君の物語」の感想です。

出典は週刊少年マガジン2017年26号です。 

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

 

祝! 新連載! といっても、私は猪ノ谷先生のことはこの作品で知ったので他の読み切りは読んだことがないのですが、なんでもマガジンの新人賞で特選を取った凄い期待の新人作家さんらしいです。他の作品もウェブやマガポケで読めるので今度読もうと思います。

 

という前置きはともかく。

ランウェイで笑って、凄い面白かったです! これはめちゃくちゃ続きが楽しみな作品が始まりました!

 

あらすじ

子供の頃からファッションモデル(ショーモデル)に憧れていた藤戸千雪は、小学生の頃は将来有望なモデルだったが、伸長158cmで成長が止まってしまい、高校3年の現在は父の経営するモデル事務所を首になっていた。それでも「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を諦められない千雪は、何度もオーディションを受けるが、そのたびに才能がないことを指摘されていた。

千雪は、家庭環境のせいでファッションデザイナーになる夢を諦めて就職するというクラスメイト「都村育人」と出会い、高卒でもファッションデザイナーになれるかと言う都村に対して、軽い気持ちで「無理」と答えてしまう。しかし、生まれ持った環境で夢を諦めるように言われる自分と都村は同じだと気付く。自分の夢に対して自分で無理と言ったことを認められず、自分の才能を確かめるために他社の事務所のオーディションを受ける千雪だが、改めて「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を再確認し、自分が1番魅力的に着れる服を作るように都村に依頼する。

都村の作った服を着て受けたオーディションで合格を勝ち取った千雪は、再び父の事務所に所属することになる。一方、都村の服を着た千雪の写真がファッション誌に掲載されて話題になったことから、都村は千雪の父親のブランド「ミネルージュ」にデザイナーとして招かれる。

 

 

面白いと感じるのは以下の点。

・ 千雪の前向きな性格が可愛い

・ 主人公2人の対比

・ キャラクターの表情が豊かで表現力が凄い

 

まず、主人公の千雪。

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

夢を諦めずに前向きに振る舞う千雪は、とても可愛いし好感が持てるキャラクターです。表情も豊かで、自分の夢に全力な感じがとても強く伝わってきて、すごく魅力的です。

また、周囲の友人からの評価や学校での振る舞いと、オーディションを受ける千雪のギャップという魅せ方もすごく良かったです。

学校での千雪は、友人とも上手く付き合っている人気者で、友人は千雪のことを「社長令嬢・容姿端麗なモデル」という特別な存在・成功者だと思っている。でも、実際の千雪は、憧れの父や雫さんからは認めて貰えないし、モデルの世界に必要な才能(身長)が圧倒的に足りない。

このことは、千雪に大きな夢があり、本当になりたい自分には全然届いていない、ということを強く示しているように感じました。

 

この作品の2つめのポイントは、もう1人の主人公「都村育人」の存在です。

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

1話では、家庭の事情で進学できず、夢を諦めようとしていた彼が、千雪の為に作った服がきっかけで、その才能を見出されて、夢だったファッションデザイナーとして働くことになります。

 

都村くんは、恵まれない環境で目立たなかった才能が、これからドンドン開花していく存在になるでしょう。これは、身長の成長が止まってモデルを1度クビになった千雪とは正反対です。2人とも生まれ持ったものによって夢を追うのが困難な存在だったはずなのに、都村くんはチャンスを掴めるかもしれなくて、千雪に訪れるチャンスは限りなく少ない。父親の目も自分ではなく都村くんに向けられている。そのことに気付いた千雪の心情が現れていると思えるこの表情。これ凄い良い絵!

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

1人は努力と才能で周りに認められて夢を叶えていく主人公。

1人は伸び代がない中でも夢を諦めきれずに前向きにもがく主人公。

この対比が、これからどうなるのか非常に楽しみです。

この2人の比較は凄く好き。ライバルや仲間でこういうキャラクターの対比があるのは少年漫画的な気はするけど、2人でガンガン突き進む訳じゃなく。父親の期待を背負うのが千雪じゃないというのはちょっと複雑な関係。

 

ファッション業界には私は何も知らないしぶっちゃけ興味もなかったのですが(そもそもショーモデルって全然笑ってるイメージなくて奇抜な服を無表情に着ている印象ですが)、この漫画では主人公が凄く生き生きしているので、そんな千雪が全身全霊で憧れるファッションの世界が凄く魅力的に感じられます。主人公が目標へ至る道や方法など全然分かりませんが、だからこそどんな話になるのかまったく予想ができず続きが楽しみです。スポーツ漫画だったら、背の低い主人公が自分だけの長所を伸ばして…みたいな展開になりそうですが、モデルだとどうなのでしょう。

 

最後に。

猪ノ谷言葉先生にTwitterで1話の感想を送ったところ、非常に丁寧に返信をくださいました。こちらが一方的に送っている感想ですが、読んでくれているのだなあと感じるお返事をいただけると非常に嬉しいです。ありがとうございます!

 

おまけ

最近、マガジンの若い漫画家さんの作品は、面白い作品が多くて凄いと思います。先週の読み切り、三浦糀先生の「先生、好きです。」も面白かったし、連載中の「楽々神話」も毎週笑えて良いです。春場ねぎ先生の「五等分の花嫁」も8月から連載になるとのことで、若い先生が面白い作品を次々発表できる環境、凄いですね〜。今マガジンが熱い!

キング・オブ・アイドル3話感想

キング・オブ・アイドル Song3「同じ星を見つめて」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年6月7日号(No.26)の15〜42ページです。

 

 

いや〜、キング・オブ・アイドル、めっちゃ良いですね。若木先生、すんごい設定突っ込んできました。天才か。

先週まで主人公の魅力が掴めないなんて言ってましたけど、3話はまほろの魅力大爆発で最高ですよ。

 

もちろん、まほろのワイルドな部分の話です。

私はおとボクが好きなんですけど(正確には1より2が好きなんですけど)、ああいう女装ものの何が良いかというと、「普段は完璧な女装でジェンダーアイデンティティ崩壊しまくってるのに、時々隠せない男の部分がある」ってところ。前半のジェンダーに関しては、慣れない女の子っぽい言葉を話して怪しまれるのも面白いし、無意識に女の子っぽい言動してふと我に返る部分とかも面白い。後半の男の部分っていうのは、男らしい行動とかで周りの女の子に好かれるっていうのももちろんあるし、普段は女の子として過ごしていてもやっぱり抑えられない部分とか。おとボクでも貴子を運ぼうとした瑞穂とか、雅楽乃に頼られた千早とか、良いよね。温泉でまりあ達がいるのを意図せず覗いちゃう話もあったね。

まほろはまだ前半の女の子らしい行動はできてないけど、3話ではまさに後半の男の象徴が炸裂してる感じ。

 

じゃあ別にエッチなハプニングの時に男であることを思い出せばいいんじゃない? なんで歌うとなの? という疑問も多少はあります。でもNEMSはアイドル養成学校ですから、歌うこと=アイドルでいることが最も女の子らしい世界、と考えられます。だから、まほろがアイドルを目指す、つまり完璧な女の子であろうとすればするほど、自分が男であることを隠す必要が強くなる、というのは面白い設定だと思います。

これはもう、風呂とか着替えくらいで動じるイベントは早めにこなして、歌った後以外はどんどん完璧な女の子として振る舞うようになって欲しいですね〜。その分、歌った後は思いっきり盛り上げて欲しいです。

 

ひとつ思うのは、こんな設定ぶち込んでくるなら、まほろがカツラである必要は無かった気はするのですが(むしろ見た目が完璧女の方が男の象徴が集約されて良い)、じゃあ読者にどうやってまほろが男であることをあらかじめ提示するか、というのを考えると、カツラなのも仕方なかったのかな〜ととりあえず納得できました。

 

というわけで、一気に続きが楽しみになってきたキング・オブ・アイドル。先生のブログによればこの作品にはすべてのキャラクターに背景設定があるそうなので、次回以降どんなキャラクターが登場してどういうストーリーになるのか楽しみです。

 

個人的には、しばらくはまほろが女の子らしさを身に付けていきつつ、学園の人気者になっていくおとボクタイプのストーリーになると予想していますが、どうかな〜。

あとは、まほろが男である象徴を歌と絡めるとなると、瀬奈以外の女の子との付き合いがどういう風になるのか、ちょっと読めないです。ジェミニとかこれから登場するキャラとは、トップアイドルを目指す中でライバルだったり仲間だったりになるのでしょうが、未来や瞳とも友情で繋がるだけなのかな〜。同じ展開で男バレするのはないでしょうし、かと言って恋愛ラブコメっぽい話を入れると、ちょっとブレる気もします。でも髪をおろした瞳が可愛かったので、瞳の出番は増やして欲しい。

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