好き勝手に漫画の感想を書くブログ

最近は峰浪りょう先生が好きです

初恋ゾンビの感想っぽいなにか

初恋ゾンビの感想を3ヶ月近く書いてなかったので、久しぶりに最近の初恋ゾンビについて思うことなど。

とりあえず江火野と指宿くんについて思うことを書きます。イヴについては整理しきれてないので後ほど。

 

1. 幼なじみって何

2. 指宿くんのこれから

 

1. 幼なじみって何

そもそも江火野は幼なじみなのか。
これ、一姫の話と林間学校編の時からずーっと思ってたことなんですけど、初恋ゾンビで「幼なじみ=江火野」ってなってるけど、峰浪先生にとって幼なじみってどういう存在なのでしょうか。

ブコメとか美少女ゲームでは「幼なじみ」って特別な存在であることが多くて、若木民喜先生がねじの人々で言っていた言葉を借りると、幼なじみは近親相姦の代替物として生まれたそうです。

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(出典:ねじの人々3 88ページ、著者:若木民喜

まあ近親相姦の代わりは言い過ぎとしても、幼なじみは家族の代わりというのは納得できる話で、例えばあだち充作品も幼なじみは家族って感じですよね。ゲームだと、最近20周年を迎えたTo Heart神岸あかりとかが代表的なのかな?

で、江火野は別にタロウの世話を焼く存在ではないし、単に子供の頃は仲が良くて今も同じ高校にいる友達って感じ。

あと、幼なじみといえば、結婚の約束をしてるとか2人だけの思い出があるとか、そういう特別な存在であることも多いですが、タロウにとって、子供の頃の特別な思い出があって、結婚の約束(未遂)してるのって、江火野じゃなくて指宿くんなんですよね。

だから単純には、幼なじみは江火野じゃなくて指宿くんじゃん、と思うわけです。

でも、初恋ゾンビでは幼なじみは江火野。つまり、峰浪先生の考える幼なじみは、上記のような存在ではない、ってことだと思います。

初恋ゾンビでは、作中で一姫が「ふとしたきっかけで、関係性なんてコロコロ変わる」のが幼なじみだと言っています。江火野とタロウの関係もまさに変わっている感じはしますが、近くにいたから気が付かなかったけど好きになっていた、みたいな関係はただの友達でも成り立つ。幼なじみである必要はなにもない。わざわざ幼なじみを出すならそこに意味があることを期待してしまいます。

タロウと江火野がこれまでどんな関係で、それがどう変わるのか、私にははっきりとは分かりませんが、最近の初恋ゾンビは江火野の比重が爆上げしてるので、峰浪先生の考えが気になります。


ちなみに、峰浪先生の作品で他に幼なじみが登場するのは「笑う金魚」です。この作品の幼なじみは、いつの間にか疎遠になって、でも最後に別れる時は自然消滅ではなく、疎遠だった時期を含めた繋がりがその一瞬のために輝く、そんな関係に感じました(分かりにくいね)。根っこの部分は繋がっているけどもう遡れないくらい分岐してる他人、みたいな感じかなあ。ちゃんと理解できてる自信ないけど。これは確かに家族とは違う感覚なのかも。難しい…。初恋ゾンビもそういう難しい関係を描くのかな〜。

 

あと、幼なじみネタじゃないけど、イヴが江火野のことをどう捉えているのかも気になるところ。基本的にはタロウが江火野と仲良くすることをイヴは気にしていますが、それは自分じゃないからなのか、それとも江火野が自分の原型じゃないからなのか。イヴは夏旅編で、指宿くんとタロウは仲良くしてほしいと言っていたけど、もし指宿くんが女と分かったら、イヴはタロウと指宿くんが仲良くするのを積極的に進めるのでしょうか。私はどうしても江火野そのものより、江火野を通したイヴとか、江火野を通した指宿くんの気持ちが気になる。
江火野の話も、最近は関係性が変わってくる様子が描かれていて最初の頃に比べると面白いのだけど、やっぱり初恋ゾンビは指宿くんとイヴの関係がどうなるのかが気になるな〜。

 

2. 指宿くんのこれから

生徒会長選挙編でも相変わらずトラブルに巻き込まれてる指宿くんですが、まだまだ女に戻るきっかけは掴めそうにありません。それどころか、イヴとタロウの関係、そして自分自身とイヴの関係が深くなっていき、動きようがない状態になってます。

元々、指宿くんが女に戻るメリットってあまりない。男でいる(初恋ゾンビが見える)のが辛いから、それが解決できたら女に戻れる、という程度。ポジティブな理由としては、女に戻ればタロウと結ばれることができるというのがありましたが、イヴの存在が大きくなるほど、そっちは逆に足枷になってる。

要するに、今の指宿くんにはネガティブな道しかなくて、もちろん今のままは辛いけど、積極的に女に戻る理由がないんですよね。タロウの気持ちがイヴに向いてるのが分かってるから、女に戻ってもタロウと結ばれるわけでもないし。

こうなると、もう指宿くんは何もできない。誰かに女であることがバレるのを待って波に流されるしかない状態。

それなら、指宿くんに対して女性になるとこんな良いことがあるよ、と現状を打破するモチベーションを与えてくれるキャラが登場してほしいなあ、と個人的には思います。ヒメゴトでカイトが由樹に対して女性であることのメリットを示したように。生徒会長選挙編で登場したハラン先輩は、そういう立ち位置をやってくれるのかな〜と期待していたのですが、今のところはそういうキャラではなさそう。ハラン先輩に女バレして、「男装なんてもったいないぜ!」みたいな展開、実はちょっと期待してたのですが。

指宿くんの場合は江火野と異なり、タロウを好きという気持ちは揺るがない部分なのだから、イヴへの想いとかを乗り越えて最終的には、イヴが消えてもいいからタロウを奪いにいく! くらいの勢いになって欲しいのですが、なるかな〜。ならないかな〜。でも、イヴは自分自身の幸せをどこまで願っているのか、キョウコとどのくらい違う考え方をしているのか、未だに何を考えているのか掴みきれない部分があるから、指宿くん(女)VSイヴという、友達同士が争う少女漫画みたいな展開にはなりにくい気もする。

初恋ゾンビは最終的には指宿くんとタロウが結ばれてイヴは消える、と思っているけど、みんな幸せになるには、指宿くんの覚悟が1番重要な気がします。指宿くんが自分から女に戻る決心をした時に物語が大きく動くと思うので、どうやってそこまで物語が向かうか楽しみです。逆にタロウや江火野に偶然から女であることがバレる、みたいな展開からみんなが幸せになる終わり方は見えない気がしますが、どうなのでしょう。

 

 

週刊少年マガジンでラブコメが増えて楽しみな話

週刊少年マガジンでラブコメが増えて楽しみな話。

 

マガジンの恋愛ものといえば、風夏とかドメスティックな彼女、最近始まったおはようサバイブもそうですが、ドロドロしてたり、ちょっとディープな作品が多いイメージで、「ラブコメ!」って感じる作品は少ない印象でした。星野、目をつぶって。は他の作品ほどじゃないけど、あれも時々重い雰囲気あるし。川柳少女は私の中では天野めぐみ古見さんと同じジャンルなので除外。

 

で、そんなマガジンですけど、これから一気にラブコメを投入してくるようです。

しかも、おそらくはドロドロしたラブコメではなく、可愛い女の子がたくさん出てくるタイプ。 

 

まず、「AKB49」や「もののて」宮島礼史先生が、7月12日から新連載です。


宮島先生の絵は勢いと迫力がある一方で、照れてる女の子の表情とかはめっちゃ可愛くて私は好きです(もののてのおこたとか超好き)。そんな宮島先生の描くラブコメ、とっても楽しみです。

コンセプトは「理想の彼女」。

理想……初恋ゾンビ

理想の彼女と聞くと、初恋ゾンビとかこの彼女はフィクションですのような、理想を体現したヒロインが登場するのかな〜と単純に思ってしまいます。でも、めっちゃ完璧超人で誰もが憧れる理想の存在と付き合う、みたいな話も見てみたい気もする。男が努力するラブコメや恋愛ゲームは受けない時代と言われて久しいですが…。

 

続いて、8月9日から始まる春場ねぎ先生の「五等分の花嫁」もめっちゃ可愛いラブコメ

読み切り版は、貧乏な主人公が5つ子のヒロインの家庭教師をする話、なんですが、家庭教師する前に5人と出会うところで終了、という続きを期待させる終わり方だったので、続きが連載になるのはすごく嬉しいです。

春場ねぎ先生は、奈央晃徳先生のもとで勉強したと仰っていて、師匠譲り(?)の女の子キャラはとっても可愛い! 
私が読み切り版で好きなのはよつばです。読み切りと連載版で設定とかキャラとか少し変わるとは思いますが、どんな話になるのかな〜。読み切り版では姉妹5人が全員仲よさそうなのが良かったので、連載で変な確執がある設定になったりしなければいいけど…。

 

さらにその後、9月27日には、寄宿学校のジュリエットが別冊少年マガジンから週刊少年マガジンへ移籍!

寄宿学校のジュリエットは、絵がめっちゃ綺麗で凄いし、話もラブコメとして面白いのはもちろんなのですが、私が好きなのはギャグの部分だったりします。

例えば、白猫がランニングの時に歌うミリタリーケイデンスの歌詞とか、夏祭りで逃げる2人が祭りを楽しんでいる様子とか、そういう細かい部分にかなり面白いギャグを忍ばせてくるのが凄く良いです。金田先生、海外ドラマとか好きなのかな〜。

あの綺麗な絵を週刊でも維持するのはかなり大変そうですが、毎週読めるのはもちろん楽しみなので、金田先生に期待してます。

 

このあいだ掲載された読み切り作品「先生、好きです。」はアンケート結果が良ければ連載って書いてあったけど、これだけラブコメを投入してもまだ連載の可能性あるのかな〜。先生、好きです。も絵が可愛くて好きなので連載してほしいですが…。

 

 

おまけ
ブコメで戦う先生方のつぶやき。




キング・オブ・アイドル4話感想

キング・オブ・アイドルSong4「楽しい? 怖い? 魅惑の女子校体験!」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年27号33〜48ページです。

 

いや〜、4話、びっくりするくらい何も起きませんでしたね〜。

 3話まではページ数も多くて、まほろ砲(若木先生のブログより)が炸裂していたのですが、4話ではまほろが男物の下着を披露しただけで、アイオスやオブジェクトといった世界観についての説明もなし。

良かった点は、まほろに振り回される瀬奈は可愛かったことと、擬音に色々な形やフォントがあって、歌のない4話でも音を大切にしている雰囲気が感じられたところです。

この2コマの瀬奈の表情が好きです。

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(出典:週刊少年サンデー2017年27号45ページ、著者:若木民喜

 

イメージとしては、3話までドンドンギアを上げてこのままトップギアに入るのかと思いきや、4話で突然ローギアに入ってガリガリ変な音してる感じです。

これだったら、1話で主要キャラを全員出さずに、例えば入学式で歌うまほろに憧れて近付いてくる新キャラとして、4話で瞳を投入するとかでも良かったのでは、という気がします。

瀬奈に比べて、瞳と未来は存在感がないというか、二次創作的に、読者が節々の要素から性格を構築するような存在になっているのが気になります。全登場人物に設定がある、というのも、二次創作的な読み方をされることを念頭に入れて描いている雰囲気ありますよね。

 

正直、4話みたいな話をローギアでダラダラやるのはちょっと退屈に感じます。1話の解説をしている先生のブログでは、本作1話では意図的に「危機がないのに解決だけある」展開にしているそうです。これからページ数が少なくなると、危機や事件がないと短時間でまほろの行動に理由付けができずより退屈になる気がします。来週からはアイオスを使った授業が始まるようなので、さてどうなるのでしょう。

 

そもそもこの世界のアイドルってどういう存在なのか気になるので、その辺りの説明でまた衝撃的な設定を入れてくるのかな〜。

普通に考えて、想像やオーラを実体化できるなら、アイドルなんかよりもっと日常生活とか軍事とか、色々な場所に影響がでそうです。選ばれた人しかアイオスが使えないとか、この世界のアイドルは武器を召喚して戦うとか、ぶっ飛んだ設定がくるのかな〜(いや、本当にそんな展開が来たら引くけど)。

ランウェイで笑って1話感想

週刊少年マガジンの新連載、猪ノ谷言葉先生の「ランウェイで笑って」の1着目「これは君の物語」の感想です。

出典は週刊少年マガジン2017年26号です。 

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

 

祝! 新連載! といっても、私は猪ノ谷先生のことはこの作品で知ったので他の読み切りは読んだことがないのですが、なんでもマガジンの新人賞で特選を取った凄い期待の新人作家さんらしいです。他の作品もウェブやマガポケで読めるので今度読もうと思います。

 

という前置きはともかく。

ランウェイで笑って、凄い面白かったです! これはめちゃくちゃ続きが楽しみな作品が始まりました!

 

あらすじ

子供の頃からファッションモデル(ショーモデル)に憧れていた藤戸千雪は、小学生の頃は将来有望なモデルだったが、伸長158cmで成長が止まってしまい、高校3年の現在は父の経営するモデル事務所を首になっていた。それでも「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を諦められない千雪は、何度もオーディションを受けるが、そのたびに才能がないことを指摘されていた。

千雪は、家庭環境のせいでファッションデザイナーになる夢を諦めて就職するというクラスメイト「都村育人」と出会い、高卒でもファッションデザイナーになれるかと言う都村に対して、軽い気持ちで「無理」と答えてしまう。しかし、生まれ持った環境で夢を諦めるように言われる自分と都村は同じだと気付く。自分の夢に対して自分で無理と言ったことを認められず、自分の才能を確かめるために他社の事務所のオーディションを受ける千雪だが、改めて「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を再確認し、自分が1番魅力的に着れる服を作るように都村に依頼する。

都村の作った服を着て受けたオーディションで合格を勝ち取った千雪は、再び父の事務所に所属することになる。一方、都村の服を着た千雪の写真がファッション誌に掲載されて話題になったことから、都村は千雪の父親のブランド「ミネルージュ」にデザイナーとして招かれる。

 

 

面白いと感じるのは以下の点。

・ 千雪の前向きな性格が可愛い

・ 主人公2人の対比

・ キャラクターの表情が豊かで表現力が凄い

 

まず、主人公の千雪。

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

夢を諦めずに前向きに振る舞う千雪は、とても可愛いし好感が持てるキャラクターです。表情も豊かで、自分の夢に全力な感じがとても強く伝わってきて、すごく魅力的です。

また、周囲の友人からの評価や学校での振る舞いと、オーディションを受ける千雪のギャップという魅せ方もすごく良かったです。

学校での千雪は、友人とも上手く付き合っている人気者で、友人は千雪のことを「社長令嬢・容姿端麗なモデル」という特別な存在・成功者だと思っている。でも、実際の千雪は、憧れの父や雫さんからは認めて貰えないし、モデルの世界に必要な才能(身長)が圧倒的に足りない。

このことは、千雪に大きな夢があり、本当になりたい自分には全然届いていない、ということを強く示しているように感じました。

 

この作品の2つめのポイントは、もう1人の主人公「都村育人」の存在です。

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

1話では、家庭の事情で進学できず、夢を諦めようとしていた彼が、千雪の為に作った服がきっかけで、その才能を見出されて、夢だったファッションデザイナーとして働くことになります。

 

都村くんは、恵まれない環境で目立たなかった才能が、これからドンドン開花していく存在になるでしょう。これは、身長の成長が止まってモデルを1度クビになった千雪とは正反対です。2人とも生まれ持ったものによって夢を追うのが困難な存在だったはずなのに、都村くんはチャンスを掴めるかもしれなくて、千雪に訪れるチャンスは限りなく少ない。父親の目も自分ではなく都村くんに向けられている。そのことに気付いた千雪の心情が現れていると思えるこの表情。これ凄い良い絵!

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

1人は努力と才能で周りに認められて夢を叶えていく主人公。

1人は伸び代がない中でも夢を諦めきれずに前向きにもがく主人公。

この対比が、これからどうなるのか非常に楽しみです。

この2人の比較は凄く好き。ライバルや仲間でこういうキャラクターの対比があるのは少年漫画的な気はするけど、2人でガンガン突き進む訳じゃなく。父親の期待を背負うのが千雪じゃないというのはちょっと複雑な関係。

 

ファッション業界には私は何も知らないしぶっちゃけ興味もなかったのですが(そもそもショーモデルって全然笑ってるイメージなくて奇抜な服を無表情に着ている印象ですが)、この漫画では主人公が凄く生き生きしているので、そんな千雪が全身全霊で憧れるファッションの世界が凄く魅力的に感じられます。主人公が目標へ至る道や方法など全然分かりませんが、だからこそどんな話になるのかまったく予想ができず続きが楽しみです。スポーツ漫画だったら、背の低い主人公が自分だけの長所を伸ばして…みたいな展開になりそうですが、モデルだとどうなのでしょう。

 

最後に。

猪ノ谷言葉先生にTwitterで1話の感想を送ったところ、非常に丁寧に返信をくださいました。こちらが一方的に送っている感想ですが、読んでくれているのだなあと感じるお返事をいただけると非常に嬉しいです。ありがとうございます!

 

おまけ

最近、マガジンの若い漫画家さんの作品は、面白い作品が多くて凄いと思います。先週の読み切り、三浦糀先生の「先生、好きです。」も面白かったし、連載中の「楽々神話」も毎週笑えて良いです。春場ねぎ先生の「五等分の花嫁」も8月から連載になるとのことで、若い先生が面白い作品を次々発表できる環境、凄いですね〜。今マガジンが熱い!

キング・オブ・アイドル3話感想

キング・オブ・アイドル Song3「同じ星を見つめて」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年6月7日号(No.26)の15〜42ページです。

 

 

いや〜、キング・オブ・アイドル、めっちゃ良いですね。若木先生、すんごい設定突っ込んできました。天才か。

先週まで主人公の魅力が掴めないなんて言ってましたけど、3話はまほろの魅力大爆発で最高ですよ。

 

もちろん、まほろのワイルドな部分の話です。

私はおとボクが好きなんですけど(正確には1より2が好きなんですけど)、ああいう女装ものの何が良いかというと、「普段は完璧な女装でジェンダーアイデンティティ崩壊しまくってるのに、時々隠せない男の部分がある」ってところ。前半のジェンダーに関しては、慣れない女の子っぽい言葉を話して怪しまれるのも面白いし、無意識に女の子っぽい言動してふと我に返る部分とかも面白い。後半の男の部分っていうのは、男らしい行動とかで周りの女の子に好かれるっていうのももちろんあるし、普段は女の子として過ごしていてもやっぱり抑えられない部分とか。おとボクでも貴子を運ぼうとした瑞穂とか、雅楽乃に頼られた千早とか、良いよね。温泉でまりあ達がいるのを意図せず覗いちゃう話もあったね。

まほろはまだ前半の女の子らしい行動はできてないけど、3話ではまさに後半の男の象徴が炸裂してる感じ。

 

じゃあ別にエッチなハプニングの時に男であることを思い出せばいいんじゃない? なんで歌うとなの? という疑問も多少はあります。でもNEMSはアイドル養成学校ですから、歌うこと=アイドルでいることが最も女の子らしい世界、と考えられます。だから、まほろがアイドルを目指す、つまり完璧な女の子であろうとすればするほど、自分が男であることを隠す必要が強くなる、というのは面白い設定だと思います。

これはもう、風呂とか着替えくらいで動じるイベントは早めにこなして、歌った後以外はどんどん完璧な女の子として振る舞うようになって欲しいですね〜。その分、歌った後は思いっきり盛り上げて欲しいです。

 

ひとつ思うのは、こんな設定ぶち込んでくるなら、まほろがカツラである必要は無かった気はするのですが(むしろ見た目が完璧女の方が男の象徴が集約されて良い)、じゃあ読者にどうやってまほろが男であることをあらかじめ提示するか、というのを考えると、カツラなのも仕方なかったのかな〜ととりあえず納得できました。

 

というわけで、一気に続きが楽しみになってきたキング・オブ・アイドル。先生のブログによればこの作品にはすべてのキャラクターに背景設定があるそうなので、次回以降どんなキャラクターが登場してどういうストーリーになるのか楽しみです。

 

個人的には、しばらくはまほろが女の子らしさを身に付けていきつつ、学園の人気者になっていくおとボクタイプのストーリーになると予想していますが、どうかな〜。

あとは、まほろが男である象徴を歌と絡めるとなると、瀬奈以外の女の子との付き合いがどういう風になるのか、ちょっと読めないです。ジェミニとかこれから登場するキャラとは、トップアイドルを目指す中でライバルだったり仲間だったりになるのでしょうが、未来や瞳とも友情で繋がるだけなのかな〜。同じ展開で男バレするのはないでしょうし、かと言って恋愛ラブコメっぽい話を入れると、ちょっとブレる気もします。でも髪をおろした瞳が可愛かったので、瞳の出番は増やして欲しい。

キング・オブ・アイドル2話感想

キング・オブ・アイドル Song 2「入学します!女の子ばかりのアイドルスクール!」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年5月31日号(No.25)の81〜114ページです。

 

・ 女の子が今週も可愛い

絵が可愛いのはもちろんですが、仕草とかもみんな特徴的かつ分かりやすくて可愛い。 

例えば、瀬奈が「私は何事も、キッチリと準備をして臨むの‼︎」と言った時の表情とかが好きです。

あとは瞳を抱きしめてる未来の表情も好き。

新キャラのジェミニもデザインは好きです。全体的にフレッシュメイツは幼い可愛さという感じなので、上級生には美人な可愛さを期待したいですが、ジェミニは表情からはクールな雰囲気ではない気がするので、どういうキャラなのか楽しみ。

 

・ 前半の歌の演出は結構好き

ジェミニが鍵を出した大ゴマのページで歌詞が書いてある演出はかっこよくて結構好きです。

ただこれは、難しい漢字の必殺技を見開きでぶっ放す厨二病的な絵への好感に近い気がします。こういう絵で格好良さの演出はできると思いますが、可愛さの演出をするのは難しいんじゃあないかな〜という気がします。可愛さって印象的な1コマよりそこへ向かう盛り上がりを経て産まれるものだと思うので。実際、後半のまほろの見開きでハートを出すシーンは、まほろの凄さは感じるけど、突然歌い出した結果なので、これでまほろが可愛いと思うかと言えばちょっと違うなあと感じます(まほろについては後述の理由のせいもある)。

歌の演出で歌詞を直接書くのは良いと思うのですが、今後も今みたいにアイドルの見せ場として歌のシーンを描くのかな〜。ファンタジー入ってるのだし、歌詞に合わせてミュージカルみたいに周りが動き出すとかもあり得るのかな〜。

 

・ 主人公が男なのが…

まほろもぱっと見は可愛いんですけど、やっぱり男がカツラ被ってると思うと、まほろの言動がすべて冗談にしか見えないのが気になるところです。突然歌い出すシーンも、いくら歌が凄くて可愛い動きだとしても、男が無意識に可愛いポーズ決めて歌ってるわけで…。うーん。

カツラじゃなくて、もともと女の子にしか見えないほど可愛いという設定だったら、まだ分かるんですけどね〜。あるいはもっと自覚的に可愛い女の子を目指してるとか(まともに服を着られないからこれはない)。服を着られずに出てきたシーンは、自分が男で女装していると自覚しているにしては、格好も表情もちょっとおかしい気がする。

 

正直言って、2話でもまだ主人公の魅力が掴みきれません。
この主人公はどこか中途半端で、巻き込まれた訳でもなく何故か自分からアイドルの頂点目指してるのに、ナヨナヨした男がカツラ以外まともに女装する準備もしていないという、謎な感じなんですよね〜。しかも、それでも天才肌だから上手く行っちゃうという。そういえばオブジェクトを出せる理由としては、アイオスなる道具がカツラに付いてたりするのでしょうか。

 

主人公が女装してアイドルを目指す理由として個人的に分かりやすいのは、目的のために男だけど覚悟を決めて女装しているとか、女の子に憧れ過ぎて自分でも女装しているとか、周りに巻き込まれてアイドルの世界に引き込まれたとかですが、現段階では、この主人公はそのどれにも当てはまらない気がします(衝動的に動いているだけ・女物の服を着られない・1人でオーディション受けに来た、などの理由から)。来週は瀬奈にアイドルを目指す理由の説明をする話になると思うので、そこでどれだけ納得できる主人公の目的が示されるか、気になるところです。

キング・オブ・アイドル1話感想

キング・オブ・アイドルSong1「なります!アイドルの王様に!」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2017年5月24日号(No.24)の5〜74ページです。

 

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(出典:週刊少年サンデー2017年24号8~9ページ、著者:若木民喜

…と、いうわけで。

遂に若木民喜先生の新連載がきたー!

 

タイトルは「K・O・I」改め「キング・オブ・アイドル」。ガールズアイドルのトップを男が目指すから「キング」ってことですね。男が女装してアイドルをやる設定の作品は色々あるようですが、私はやっぱりAKB49のイメージが強いかな〜。若木先生のブログによるとこの作品はアルバ、神のみに続く王道漫画第3弾で先生の最新マンガ理論の結晶になるとのこと。どういう作品を目指すのか楽しみです。

それにしてもアイドルものか〜。先月まで山口アキ先生が「堕イドル」を連載してたし、サンデーうぇぶりで「栃ノ木のどかのアイドル日常」を描いているのも若木先生の元スタッフさん。若木一門ではアイドルものが流行ってるんですかね?

 

で、感想。

 

・ 女の子が可愛い&可愛い

さすが若木民喜先生! 女の子の可愛さは健在。登場する女の子が皆可愛い。しかも分かりやすい萌え属性を見た目や言動に詰め込んでいて、狙い通りの可愛さって感じ。今後どう展開するか分からないけど、とりあえずは皆可愛くて良いと思います。

未来は登場の仕方も陸上部要素も1人だけパンツ見せてるのも、すべて初期の歩美っぽい。瞳もまほろに懐いていて可愛い。瀬奈はどう見てもツンデレです。もう1人の受験生キサラは、ライバルというより説明役兼やられ役っぽいイメージ。どうだろう。

 

・ ちょっとファンタジー?

オブジェクトやアイオスといった謎の単語が1話で登場。ファンタジーなのかSFなのか分かりませんが、ただのアイドル漫画ではなさそうです。主人公の声の秘密も何かファンタジックな理由があるのかな〜。

ぶっちゃけこの辺りは1話で説明して欲しかった気がするけど、どういう世界観なのか2話以降に期待してます。なの菓子では1話でタイムのお菓子が光ってファンタジーっぽい雰囲気を出しつつ結局何も説明なかったり、脇道に逸れまくって盛り上がりがなかったりしたので、難しい伏線よりはもっとバンバン設定とキャラを出して欲しい気も。あと何話か導入なのかな。

 

・ 主人公は浦川みのりなのか宮小路瑞穂なのか

本作は、主人公がどういう人物なのかが1話だけだと分からなくて、そのためにこの作品がどういう方向性に進むのかまだ見えてきません。というわけで私の勝手な予想。

私にとって女装アイドルものと言えば先程書いたように「AKB49」ですが、この作品の主人公(浦川みのり)は、周りのアイドルに比べて物凄く特別な存在という訳ではなく、完全に「友情・努力・勝利」を突き進む人物でした。

一方、キング・オブ・アイドルの遥名まほろは、AKB49の主人公とはまったく違う存在に見えます。瞳から見ても可愛らしい容姿。周りを動かす特別な声。他の候補生よりも既にアイドルのなんたるかを知っているカリスマ性。詳細は不明ですが、他のアイドルでは出せない「オブジェクト」を素で出せる。

つまり、まほろは最初からアイドルに必要なものを全部持っているように見える。1番大事な心意気だけはあるとか、そういう話じゃない。

これは、女装作品で例えるなら「処女はお姉さまに恋してる」の宮小路瑞穂に近い。女性の中に存在する異物でありながら、女性以上に女性らしく、皆を導くことが作者によって決められている存在。

となると、AKB49みたいに泥臭い努力とか意地をかけたバトルとかで削り合う話になるのではなく。何らかの目標に向かってひたすら正解を選び続ける主人公によって周りが導かれる話になるのかな〜。こう書くと神のみに近い気がしてきた。神のみもひたすら桂馬が正解し続ける話だったからね。

神のみの場合は、攻略対象の女の子の悩みを桂馬が解決するなかで「なぜ人は悩むのか」みたいな深いところにまで突き進んでいて最高だった(檜篇とか神)。さて、キング・オブ・アイドルではどうか。

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