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最近は峰浪りょう先生が好きです

峰浪りょう読み切り「ハナヨメわらし」感想

峰浪りょう先生の読み切り「ハナヨメわらし」の感想です。

出典は週刊少年サンデー2012年43号の205〜246ページです。

 

概要

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 205ページ、著者:峰浪りょう

 

峰浪先生が2012年にサンデーで掲載した読み切りです。先生初の少年誌向け作品です。

なんとカラー付き41ページの大作。読み切りにカラーがあるのはこの作品だけですし、ボリュームも過去最大です。しかもこの作品連載時にはまだヒメゴトを連載中でしたので、ヒメゴトを描きながらこの作品も描いたのでしょう。凄い。


内容は人間の少年と、運命の相手を待ち続けた妖怪座敷わらしの恋愛。
人間ではない存在との恋愛、という意味では初恋ゾンビに通じる作品と言える、かもしれません。

他にも初恋ゾンビに繋がる部分があるような気がします(私の妄想込)。

 

 主人公は中学生。峰浪先生の作品で中学生がメインになるのはこの作品が初めて。少年誌だから中学生が主役なのかな?

実は連載された時のサンデーを読んだ記憶があるのですが、その時は峰浪先生を知らなかったから、新人の読み切りだと思ってパーっと読み飛ばした気がします…。なんてもったいないことをしたんだ。

 

あらすじ

オカルト嫌いの中学生「縁遠望未」は、オカルト好きの同級生「丑戸光希」のことが好きだが距離を縮められない。
曽祖父が死んだ望未のもとに、田舎の曽祖父の家から座敷わらしがやってくる。座敷わらしは先祖との約束を果たすため、望未と結婚すると言う。望未は光希に相談するが、光希は座敷わらしと望未の結婚式を手伝うと言い出す。
曽祖父の家が取り壊されることを知り、望未たちは曽祖父の家で結婚式を行うことにする。結婚式を始めようという時に家が崩れるが、望未と光希は大人の姿に変身した座敷わらしに助けられる。座敷わらしは望未とキスをすると消滅してしまう。
曽祖父の家にあった人形を望未のマンションに移すと、座敷わらしはマンションの妖怪として復活する。座敷わらしは、望未が大人になるまでマンションの子供たちと遊んで待つと言って姿を消す。
望未と光希が2人で歩いている後ろを、子供たちと遊ぶ座敷わらしの影が通って物語は終了。

 

感想

これは凄い面白い!
峰浪先生の読み切りだと、笑う金魚は共感できる部分が多くて自分にとって響く作品だったのですが、ハナヨメわらしは読み切りの物語としてかなり完成度の高い作品で、また違う意味で非常に面白かったです。

 

・ 峰浪作品可愛さナンバーワンヒロイン

この作品の魅力。それは物語の完成度の高さだけでなく…
ヒロインが超可愛い!!! 

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 220ページ、著者:峰浪りょう

ヒロインの丑戸光希ちゃん。

いやこの表情! 可愛すぎるでしょ!

マジで! 峰浪作品で可愛さナンバーワンのヒロインです!

 

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 220ページ、著者:峰浪りょう
ほら、この上目遣い! 赤い頰! 鎖骨! わずかに見える胸元! スカートから伸びる太もも! 背景のベッドも! 台詞も!
細かいコマに濃縮されたエロス!

 

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(出典:週刊少年サンデー2016年44号 242ページ、著者:峰浪りょう

これとおんなじだ!

しかも光希ちゃんは妄想じゃない!

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 218ページ、著者:峰浪りょう

もちろんエロスだけじゃない。 喜怒哀楽がはっきりした表情。

自分の好きな事には全力で突っ込んでいく行動力。

 

こんな可愛いヒロイン読み切りで使い捨てていいの!?

 (読み切りだからここまで濃縮した分かりやすいキャラなのでしょうが)

 

ハナヨメわらしのメインの筋は望未と座敷わらしの結婚なんですけど。

実は恋愛してるのは望未と光希の方なんです。 

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 208、209、228、246ページ、著者:峰浪りょう

ほらその証拠に、段々2人のお互いの呼び方が変わっていきます。

最初は「縁遠君・丑戸」と呼んでいたのが、最後は「望未君・光希ちゃん」になってるでしょう。

しかも…先に相手を名前で呼ぶのは光希ちゃんの方。座敷わらしという共通項を通して望未の良いところに気付いた光希が、手を握って望未を名前で呼ぶシーンはとっても良い!

 

いいなあ。中学生の恋愛。

峰浪先生の読み切りの主人公はTWINKLE LITTLEが小学生、ハナヨメわらしが中学生、かげろおが高校生、笑う金魚が大学生です。それぞれの時期の恋愛とか考えてることとか、どの年代でもうまく表現できてて本当に凄い。(もうひとつの読み切りは男が社会人、女の子が高校生ですが、あれは3.11の話だからちょっと例外)

 

なお、丑戸光希という名前は「丑三つ時」のアナグラムでしょう。名前からしてオカルト好きそう。望未と光希という名前も意味が対になっていて、ちょっとネガティヴっぽい望未と好きな事にはグイグイ行く光希という2人の関係が良く現れています。


・ 人との繋がりについても考えされられる

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 214、215ページ、著者:峰浪りょう

この作品が単なる「妖怪を交えた三角関係のラブコメ」の域にとどまらないのは、寅吉のセリフのおかげでしょう。

人間は子孫を残して生命を繋ぐことで永い時を生きている。

人間は何を伝えているのか。何が繋がっているのか。

寅吉は望未の人生においてどのように生きていると言えるのか。

これは難しい。

ここはもう少し、座敷わらしの視点から望未の先祖達の人生を見せて欲しかった気がします。

でも、人間の一生で何かを残すということは、他の人との繋がりを作るってことなんでしょうね。

 

・ ラストはハッピーエンド

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 232ページ、著者:峰浪りょう

作中に登場する花ですが、形と色から見て多分クロユリです。

花言葉は「愛」と「呪い」だそうです。

そう、座敷わらしの恋は呪いです。

座敷わらしは300年も前の子供同士の約束を守り、初恋相手の面影がある望未を待ち続けていました。

この呪いの象徴であるクロユリは、座敷わらしが最初から頭に付けている1個は最後まで残る一方で、望未が頭に乗せた花や、(さりげなく)光希が望未の胸に付けた花は、座敷わらしが大人になると同時に飛び散ります。この演出も良いですね〜。

望未と座敷わらしの関係から呪いが消え、座敷わらしは望未個人を好きになったことを示唆しているに違いない(妄想)。

最後に座敷わらしの方から望未との結婚を先延ばしにしたのも、座敷わらし自身が望未に恋をしてまだ向き合うのに時間がかかるからなんですね。最後に可愛いです。

 

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(出典:週刊少年サンデー2012年43号 246ページ、著者:峰浪りょう

光希ちゃんの可愛さには敵わないけどな!

 

おまけ

ところで、初恋…呪い…

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(出典:初恋ゾンビ3巻 143ページ、著者:峰浪りょう

 初恋ゾンビ

 

望未の初恋相手=光希ちゃん→タロウの初恋相手=指宿くん

協力して座敷わらしの願いを叶える→協力して恋のトラブルを解決&初恋ゾンビを成仏させる

光希ちゃんは超可愛い→指宿くんも可愛い

 

光希ちゃんの可愛さは、指宿くん大勝利の展開を予言している‼︎‼︎

(もちろんただの願望です)

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