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好き勝手に漫画の感想を書くブログ

最近は峰浪りょう先生が好きです

14歳とイラストレーター感想

ラノベ

MF文庫J『14歳とイラストレーター』『14歳とイラストレーター 2』(著者:むらさきゆきや、イラスト・企画:溝口ケージ)の感想です。

 

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(出典:14歳とイラストレーター、著者:むらさきゆきや、イラスト・企画:溝口ケージ

 

・ この本を知ったきっかけ

何かのきっかけで溝口ケージ先生の描いた同人誌(あやせとかいろはすとか)を見て、絵と話が好みだったので先生のTwitterをフォローしていた結果この本を知りました。

私はライトノベルを買うときは絵で選ぶよりは作者の名前や評判、扱っている内容で選ぶことが多いのですが、今回は溝口ケージ先生が企画もしている、ということで購入。

 

・ 内容について全体的な感想

イラストレーターの生活や同人グッズ作成の話といった業界ネタ(?)もあり、推薦文などを見ると結構リアルな金額で書かれているようです。私は同人活動などしたことがないので、あるあると共感はできませんが、でも同人グッズは原価が高くて赤字の時に大変というネタなど、あまり気にしたことがなかった部分を知ることができたのは面白かったです。

直接同人活動ラノベ制作に関わったことがなくても、そこまで難しい用語や特殊なイベントは無くて軽く読めたのも良かったです。ピリピリした感じも無く楽しく読めます。

あと、なるほど〜と思ったのは、ネットで発表済みの小説なら原稿が遅れることがないのでは、とユウトが言った部分。そういう視点でネット小説を考えたことはなかったです。こういう立場や仕事によって生じる考え方や視点の違いを知ることが出来るのはどんな小説でも面白い部分なのでぜひ今後もチラッと書いて欲しいです。

 

絵も好き。私は絵の勉強をした訳でもないし語れる程大量に漫画やイラストを見てきたわけではないので上手く説明できないのですが、溝口先生の描く絵は好き。本作では特に横顔が好き。1巻のナスさんとか2巻のハラミとか。

溝口先生の描く同人誌では、とりあえずヒロインが主人公好き過ぎることが前提になっていて、そのうえでヒロインの表情が豊かなのが好きなのですが、その部分は挿絵形式のラノベだとなかなか表現するのは難しそう。そんな中でナスさんの表情は素敵(この後の文章も読むと、なんかナスさんばっかり褒めてるな…)。

もっと「この絵のここが好き!」とちゃんと言えるようなセンスが欲しい今日この頃。

 

・ 好きなキャラ

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(出典:14歳とイラストレーター 2、著者:むらさきゆきや、イラスト・企画:溝口ケージ

2巻の表紙にもなっているナストキュウリ先生。明確な年齢は書かれていないけど、ユウトと同い年くらいらしい(ユウトは22)。他の登場人物がJCや後輩、子供っぽい小説家など年下が多いので、お姉さんキャラ。でも、読んでいてどちらかと言うと可愛い系の印象を受けました。

見た目(絵)も好きなキャラ。1巻で1番好きな絵は指輪を受け取ったナスさんの横顔の挿絵です。ナスさんの絵はほぼ全部私服だけど、毎回違う服装で、でもフワッとした印象がちゃんと出ていて好き。あと、2巻は表紙のナスさんがめちゃくちゃ可愛い。表紙のナスさん若くない?

結婚指輪してるヒロイン。良い。

しっかりしていそうで割とマイペースなのも好き。2巻ではりんかい線からゆりかもめに乗り換える部分の文章が凄い好きです(というか私は竹井10日の文章が好きなのです)。

一方で、ちょっと独占欲の強い感じが見え隠れしていて、食事でステーキを希望した理由からはちょっと愛が重い感じも受ける。そこが良い…かどうかはまだ分からない。

1巻最大の見せ場はユウトがストーカーに「人生とか安定とか将来とか。そんなもの、絵を描く役に立たないんだし」と言うシーンだと思うので、これはナスさんメインヒロイン待ったなし! 2巻でもユウトが姉の話をする時に隣にいたわけだし、これからの活躍も楽しみです。

そういえばナスさんとユウトが食事していた「鉄板焼き 開化屋」や国立美術館内のカフェ「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は実在するお店でした。取材名目で食べに行ってるのかな〜(小説内で登場させれば経費になるのだろうか…)。鉄板焼きって高いよね。

 

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(出典:14歳とイラストレーター 2、著者:むらさきゆきや、イラスト・企画:溝口ケージ

 小説家のマリィ。こういう自由奔放傍若無人なキャラは良いよね。ユウトとマリィの、テンポの良い(でもちょっと噛み合ってない)会話はラノベらしくて好きです。

 

・ 設定について

この作品の最大の特徴・魅力は、タイトル通り14歳の可愛い巨乳JCが主人公の世話をしてくれるところです。主人公は趣味も仕事も人生すべてが絵、みたいな生活なので、そういう部分のすべてを肯定してくれる乃々香は最高の存在です。

しかし一方で、ファンのJCと主人公が親密になるというこの設定、少しだけ気になってしまいます。乃々香は絵が好きだからといって家事手伝いまでして、2巻では部活もサボり気味になる程ユウトに入れ込んでるみたいだし…。ここまでユウトに心酔してるのは萌えを通り越してちょっと心配。

というのも、サブカル業界でカリスマ性を利用して(18歳未満の)ファンや信者と淫行する事件って、現実で時々聞くからです(最近は有名ファンが13歳にわいせつ行為した事件もあったよね)。私が不十分な情報で一方的かつ過剰に想像しているだけの可能性はあります。でも今後、もし乃々香とユウトの恋愛シーンが出てきたとしたら、やっぱり私は現実の事件とかを思い出してしまうだろうなあ、と思います。

その点ナスさんとなら大人の付き合いができるね! でもタイトルが14歳とイラストレーターなので、この部分をどうするのかという意味でも、3巻以降は楽しみ。

 

・ ついでに思うこと

最近のラノベ小説家になろうを中心にした異世界ものの勢いが止まりませんが(ある本屋のランキングでは上位10作中9作がネット小説発だったというニュースを見ました)、そうではない本は「エロマンガ先生」や「妹さえいればいい」、「冴えない彼女の育て方」と言ったクリエイターもの、仕事ものが人気の印象(さらには異世界で冒険ではなく仕事するってネタもあるよね)。本作も主人公がイラストレーターで、仕事や同人誌制作といった日常をテーマにした話です。個人的には、小説家になろうなどで自分で創作する人が増えたから、こういう話に共感したり、話題にして拡散してくれる人が増えてフォロワーが購入するなどして人気なのかな〜と思っています。どうなんでしょうね?

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