好き勝手に漫画の感想を書くブログ

最近は峰浪りょう先生が好きです

ランウェイで笑って1話感想

週刊少年マガジンの新連載、猪ノ谷言葉先生の「ランウェイで笑って」の1着目「これは君の物語」の感想です。

出典は週刊少年マガジン2017年26号です。 

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

 

祝! 新連載! といっても、私は猪ノ谷先生のことはこの作品で知ったので他の読み切りは読んだことがないのですが、なんでもマガジンの新人賞で特選を取った凄い期待の新人作家さんらしいです。他の作品もウェブやマガポケで読めるので今度読もうと思います。

 

という前置きはともかく。

ランウェイで笑って、凄い面白かったです! これはめちゃくちゃ続きが楽しみな作品が始まりました!

 

あらすじ

子供の頃からファッションモデル(ショーモデル)に憧れていた藤戸千雪は、小学生の頃は将来有望なモデルだったが、伸長158cmで成長が止まってしまい、高校3年の現在は父の経営するモデル事務所を首になっていた。それでも「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を諦められない千雪は、何度もオーディションを受けるが、そのたびに才能がないことを指摘されていた。

千雪は、家庭環境のせいでファッションデザイナーになる夢を諦めて就職するというクラスメイト「都村育人」と出会い、高卒でもファッションデザイナーになれるかと言う都村に対して、軽い気持ちで「無理」と答えてしまう。しかし、生まれ持った環境で夢を諦めるように言われる自分と都村は同じだと気付く。自分の夢に対して自分で無理と言ったことを認められず、自分の才能を確かめるために他社の事務所のオーディションを受ける千雪だが、改めて「父の事務所でパリで活躍するモデルになる」という夢を再確認し、自分が1番魅力的に着れる服を作るように都村に依頼する。

都村の作った服を着て受けたオーディションで合格を勝ち取った千雪は、再び父の事務所に所属することになる。一方、都村の服を着た千雪の写真がファッション誌に掲載されて話題になったことから、都村は千雪の父親のブランド「ミネルージュ」にデザイナーとして招かれる。

 

 

面白いと感じるのは以下の点。

・ 千雪の前向きな性格が可愛い

・ 主人公2人の対比

・ キャラクターの表情が豊かで表現力が凄い

 

まず、主人公の千雪。

 

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

夢を諦めずに前向きに振る舞う千雪は、とても可愛いし好感が持てるキャラクターです。表情も豊かで、自分の夢に全力な感じがとても強く伝わってきて、すごく魅力的です。

また、周囲の友人からの評価や学校での振る舞いと、オーディションを受ける千雪のギャップという魅せ方もすごく良かったです。

学校での千雪は、友人とも上手く付き合っている人気者で、友人は千雪のことを「社長令嬢・容姿端麗なモデル」という特別な存在・成功者だと思っている。でも、実際の千雪は、憧れの父や雫さんからは認めて貰えないし、モデルの世界に必要な才能(身長)が圧倒的に足りない。

このことは、千雪に大きな夢があり、本当になりたい自分には全然届いていない、ということを強く示しているように感じました。

 

この作品の2つめのポイントは、もう1人の主人公「都村育人」の存在です。

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

1話では、家庭の事情で進学できず、夢を諦めようとしていた彼が、千雪の為に作った服がきっかけで、その才能を見出されて、夢だったファッションデザイナーとして働くことになります。

 

都村くんは、恵まれない環境で目立たなかった才能が、これからドンドン開花していく存在になるでしょう。これは、身長の成長が止まってモデルを1度クビになった千雪とは正反対です。2人とも生まれ持ったものによって夢を追うのが困難な存在だったはずなのに、都村くんはチャンスを掴めるかもしれなくて、千雪に訪れるチャンスは限りなく少ない。父親の目も自分ではなく都村くんに向けられている。そのことに気付いた千雪の心情が現れていると思えるこの表情。これ凄い良い絵!

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(出典:週刊少年マガジン2017年26号、著者:猪ノ谷言葉)

 

1人は努力と才能で周りに認められて夢を叶えていく主人公。

1人は伸び代がない中でも夢を諦めきれずに前向きにもがく主人公。

この対比が、これからどうなるのか非常に楽しみです。

この2人の比較は凄く好き。ライバルや仲間でこういうキャラクターの対比があるのは少年漫画的な気はするけど、2人でガンガン突き進む訳じゃなく。父親の期待を背負うのが千雪じゃないというのはちょっと複雑な関係。

 

ファッション業界には私は何も知らないしぶっちゃけ興味もなかったのですが(そもそもショーモデルって全然笑ってるイメージなくて奇抜な服を無表情に着ている印象ですが)、この漫画では主人公が凄く生き生きしているので、そんな千雪が全身全霊で憧れるファッションの世界が凄く魅力的に感じられます。主人公が目標へ至る道や方法など全然分かりませんが、だからこそどんな話になるのかまったく予想ができず続きが楽しみです。スポーツ漫画だったら、背の低い主人公が自分だけの長所を伸ばして…みたいな展開になりそうですが、モデルだとどうなのでしょう。

 

最後に。

猪ノ谷言葉先生にTwitterで1話の感想を送ったところ、非常に丁寧に返信をくださいました。こちらが一方的に送っている感想ですが、読んでくれているのだなあと感じるお返事をいただけると非常に嬉しいです。ありがとうございます!

 

おまけ

最近、マガジンの若い漫画家さんの作品は、面白い作品が多くて凄いと思います。先週の読み切り、三浦糀先生の「先生、好きです。」も面白かったし、連載中の「楽々神話」も毎週笑えて良いです。春場ねぎ先生の「五等分の花嫁」も8月から連載になるとのことで、若い先生が面白い作品を次々発表できる環境、凄いですね〜。今マガジンが熱い!

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